ロータリーディスクスクラバ
排ガス冷却・除塵・有害ガス除去装置
ロータリーディスクスクラバとは
A.ロータリーディスクスクラバは一人3役
ロータリーディスクスクラバは焼却炉等の汚染排ガスを冷却浄化する装置です。
一般に焼却炉の排ガスは高温で、煤塵と有害ガスを含む場合が多く、
大抵の場合これらを適正に処理するためには、冷却器、集塵装置及び
有害ガス除去装置と 単機能の装置を、シリースに接続配置しなければ
なりませんでした。ロータリィーディスクスクラバは汚染排ガスの冷却、
除塵及び有害ガスの除去を 1台で同時に行う事のできる画期的な装置です。
B.ロータリーディスクスクラバの構造及び原理
ロータリーディスクスクラバは数10枚の回転円板を10数ミリの間隔で同芯軸に
配列しています
その円板の両面に清水又はアルカリ溶液で濡壁膜を形成します。
汚染排ガスは、各円板間の間隙を通過しますが、この間に濡壁膜と接触します。
このとき濡れ壁膜と汚染排ガスとの間で熱の移動と、物質移動、それに化学反応が
同時に起きることになります。
その結果排ガスを冷却し、排ガス中の煤塵を捕捉し、又有害物質は化学反応により
塩として結晶しますが、これらは回転する円板上に付着し滞積します。
各円板の間にはスクレーパが設けてあり、円板上に付着滞積したスラッジを
常に掻き落とし系外へ排出します。
このとき回転円板の前半は、気液反応の反応工程となり、
後半は円板上に停滞したスラッジを乾燥させる乾燥工程となります。
C.ロータリーディスクスクラバの特徴
□ 建設コストが安い!
回転軸上に配列した円板は配列密度が大きく従って狭いスペースで大きな
接触面積がとれ、装置が小型化できますので建設コストが安くてすみます。
□ 低速回転で騒音が少ない
円板の回転数は0.5〜2rpmと極めて少なく騒音は全くありません
回転軸上に配列した円板は配列密度が大きく、従って他の方法と比較して
極めて小形装置となります。
□ ランニングコストが安い
洗浄液は気液比が少なく、薬液の無駄がありません。
□ ダイオキシン対策に大きなメリット
排ガスの冷却及び除塵、HCl、SO3等有害ガスの除去を同時に行う為
ダイオキシン低減に大きな効果があります。
稼働中のロータリーディスクスクラバ1号機 |
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