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従来から木材資源は炭化して「燃える炭=燃料」にする方法がとられてきましたが、本技術では「燃えにくい炭=セラミック活性炭」を製造するようにしています。 |
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出発原料は従来廃棄処分されていたような間伐剤、建築廃材、製材工場の廃材、街路樹の剪定材、豆腐の搾りかす、などの可燃性の材料ならすべて使えます。 |
B |
間伐材などは予め粉砕しておがこ状態にした後、特殊なセラミック材料と混合してやります。この混合材を炭化炉に投入して約800度C以上の高温で燃焼させます。燃焼は、最初だけは重油などで着火させますが、一度燃焼が始まれば後は間伐材などの原料自身が自己燃焼(自燃)しますので燃料経費は少なくてすみます。 |
C |
炭化炉内部で加熱され炭化した製品を「セラミック活性炭」(またはセラミック炭)と呼んでいます。このセラミック活性炭は内部の空隙率が約80〜90%もあって表面積が大きく、吸湿性、吸水性に優れた性質を示します。 |
D |
このように出発原料が間伐材、廃材などでありながら、製造されたセラミック活性炭は大変有用な素材になっていますので、用途は限りなく広い範囲に考えられています。すでに建築分野での床下散布、壁材、室内空気の清浄剤、排水処理材などに使用実績が生まれています。これからもセラミック活性炭の特性を活かした用途が一層拡大されるものと期待されています。 |