2007
ダ・カーポ ただ今、東奔西走

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来年もがんばります!2007

第5回アニヴェルセル・シリーズ 
2007年も暮れてゆきます。皆さまにとってどんな1年でしたか?
私はこの1年は終わりと始まりの年だったように思います。
終わりというのは、昨年の9月から始まったアニヴェルセルシリーズが、
12月18日の第5回目をもって、ひとまず最終回を終えたこと。
お寒い中おいで下さった方々には、ありがとうございました。
最終回は、教会にふさわしくア・カペラコーラス「カペラッテ」の皆さんと
コントラバスの溝入敬三さんとの共演でした。
女性3声のコーラスは、教会になんとも清らかな響きいて、

中世のミサを聞いているよう。
フルートとコントラバスとも不思議と溶け合って、
ひとつが突出するでもなく、足りないこともなく、絶妙なアンサンブルでした。
コントラバスの溝入敬三さんからは、とても楽しいお話、
ド迫力のラ・クンパルシータ(コントラバスソロ)を聞かせていただき、会場の空気を盛り上げてくださいました。
楽しかった!!
打上げ会場で 中央は芸術監督の西岡龍彦さん 
このアニヴェルセルシリーズは、
私にとって初めてのソロコンサートで手探り状態から始まりました。

ハープの彩愛玲さん、ギターの松尾俊介さん、マリンバの池上英樹さん、
弦楽カルテットの「ゴールドカルテット」の皆さん・・・。
毎回様々な楽器の方たちと共演できたことが、素晴らしい宝物になりました。
本当に、こんな贅沢な経験はめったにできません!
そして、ひとつのコンサートをたくさんの方たちが支えてくださったこと、
なにより毎回いただいたお客様の温かい拍手に、感謝の気持ちでいっぱいです。
応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、始まりの年でもあった2007年。

ダ・カーポの正式なメンバーとして、活動を開始しました。
10月発売されたアルバム「世界の名歌集」を皮切りに、
ダ・カーポのシングルCD「青春のままに」(12/26リリース)に、コーラスとフルートで参加しています。
もちろんコンサートの中でも、「3人になったダ・カーポ」を展開中です。
ダ・カーポの35年のキャリアの中に、ノンキャリ(?)の私がポーンと入ることは、
なかなかどうして、居場所を確保することに必死でしたが(笑)、それはもう2007年までのこととしたいですね。
来年からもがんばります!
どうぞ、よろしくお願いします。
そして皆さまにとって、2008年が素晴らしい年になりますように・・・。

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「青春のままに」リリースされました!2007

10月26日発売 「青春のままに」ダ・カーポデビュー35周年記念シングル「青春のままに」が12月26日、
ついにリリースされました。
このところのダ・カーポには、久しぶりにテンポ感のある明るく弾む楽曲です。
何しろ歌いやすい曲です。
ハモリも簡単ですしネ。
歌は何ていっても歌えなくては!
それもみんなでハモれる歌!
実はこの曲も娘の麻理子がハモってます!

フルートは勿論ですが、ボーカルでも参加していて頑張ってます。
何しろ、この秋にリリースされた「home〜世界の名歌集〜」から、
“3人になったダ・カーポ”として売り出し中です!
若い力をプラスして「青春のままに」を歌うのは、自分で言うのもなんですが、
いいものです。
それに、家族で音楽ができることを幸せに思いますし、
これも、ダ・カーポを支えて下さる皆さんのお陰と感謝しています。

”青春"って僕らの世代(ダ・カーポは団塊の世代の末席)のためにあるような言葉で、
2007年から団塊世代の大量退職が始まりましたが、定年を迎えても青春してる人は多いですネ。
みんな個性的だし、リタイアしたことを御隠居になるんじゃなく、フリーになったと考えてるみたいです。
これからは自由に、自分の好きなことを始める!
肩書きやカンムリが取れたことで肩の力を抜いて、これからの人生を楽しもうという人が僕たちのまわりにも沢山います。
みんな若いですね。
それにオシャレです!
今だにスニーカーにジーンズはいて街を歩いてますものね。
何しろこの僕だって学生時代はアイビーでしたから・・・・・
ローファーはいて、チノパンにギンガムチェックのシャツに紺ブレで決めてましたから。

学生時代はVAN、卒業してからJUNに移行してゆきました。
ファッション雑誌の「平凡パンチ」や「メンズクラブ」は必読書で、友達同士で回し読みしてました。
広子だってミニスカートはいてましたからネ!
イギリスのモデルのツィッギーが来日してから爆発的にミニスカートが流行ったんですね。
スレンダーな体にピッチリブラウス、
ミニスカートから伸びた足はそれこそ小枝(ツィッギーとは確か小枝という意味だったかも)のようで、
広子のその頃の体重が38kgでしたから、僕が言うのもなんですが、ケッコウ似合ってました。
女性が読む雑誌は「アンアン」、「ノンノ」で、「アンノン族」と呼ばれた女の子たちが、
その雑誌片手に京都や津和野など旅するのが大流行しました。

僕たち世代はそれまでになかった新しい若者文化を作って来たのですが、
中でもフォークソングは僕たちが生み出した最高の文化だったんだって思います。
今でこそみんなシンガーソングライター(これはもう死語?)ですが、
自分たちの言葉でメロディで自己表現し出したのは団塊の世代の功績だと自負しています。

団塊世代の退職金が今後の日本の消費拡大のカギを握っているんだそうです。
(総額53兆円ですって!)
日本経済も人の“退職金を目当て”にするのはちょっと情けないですが、
どんな形にせよ僕らの世代は何かしでかす、作り出す世代といっても過言じゃありません。

新曲の「青春のままに」につなげる気はありませんが(ホントは少しありますが・・・)、
これからも“青春のままに”行きますよ。
これからの人生を楽しみましょう!
そしてハモりましょう!
ハモってできる倍音のように新しい何かを生み出しましょう。
そして、この歌が世代を越えて歌われたら最高だと思います。
是非一度、聴いて下さいネ。

それにしても一年は早いもので、今年ももう終わろうとしています。

どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さい。
心からお祈りしています。

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九州ツアーの御報告2007

福岡空港から唐津へ(博多湾)寒さが厳しいですね。

皆さん、いかがお過ごしですか?
天気予報では昨日“冬入り”だったんだそうです。
初めて聞く言葉ですが、とにかく寒くなったということですね。


12月1日からスタートした九州ツアーも無事終り、少しほっとしているところです。
とはいえ、日々あっちこっち行って忙しいヨー!
唐津、佐世保、長崎、鹿児島、熊本、大分と計6ヶ所を回ってきました。
いつもコンサートが終わってホテルに着くのは夜10:30頃。
唐津ではホテルの近くのイタメシ屋さんに飛び込んで、満員なのに無理矢理座っちゃって、

シェフに料理を作ってもらいました。
いつも楽屋では本番前の食事があまりイートできない(本番前は食欲もないし、食べると音程が下がる)ので、
コンサートが終わるとベリーハングリー!なんですね。
(なぜかルー語になっています)
今日はこの店のシェフの誕生日ということで、仲間たちが集まってパーティしてたみたいだったのです。
僕たちも一升瓶より大きな瓶のワインを御馳走になっちゃいました。

練習風景なんとなく店中が打ち解けてきて、和んできた頃、なんと!これは本当に“世にも珍しい珍事”
(これって新しい新曲と同じ言い回しですネ)が起きたのです。

広子が歌った!
カラオケには行かないし、モチロン食事をしに、あるいは飲みに行った先の店で歌うことなど
今まで一度もなかったのです。
それが自発的に歌ったんですネ。
それも無伴奏で!
「野に咲く花のように」を!
そして、「ハッピー・バースディ・トゥユー」まで!
どうしちゃったんだろう?って、思わず広子のオデコに手をあててしまったのでした。
さっきまでいやっていう程ステージで歌ってたのに、

熊本城今考えてもホントに不思議で仕方ありません。
広子も初日が成功に終わって、気持ちがとてもリラックスしていたのかもしれません。
でも、仕事モードじゃないプライベートタイムの歌は、またいいものですネ。
力が抜けていて、あの時の歌は、きっといつもと違うダ・カーポの歌だったんだと思います。

佐世保では、「佐世保バーガー」を食べよう!と思いつつ、やっぱり魚料理の店へ。
長崎では洗面器かと思うほど大きなドンブリで出てきた「特製長崎チャンポン」を
皆で汗をかきながら食べました。
長崎から一旦横浜に戻り、また鹿児島へ。

桜島がCGではないかと思うほどクリアに、青空を背景にドッカーン!と
その雄姿を見せてくれました。
鹿児島から熊本。
そして熊本から大分へは九州横断特急で。
阿蘇の外輪山を通って、九州とはいえ、もうさすがに冬枯れの景色を見ながら到着。
それにしても本当に旅はいいものだと思います。
音楽活動にもいろいろありますが、演奏旅行はそれぞれの町に吹く風に吹かれて、
人に、おいしい物に、感動に出会えます。

大分の福地蔵日常とは違うときめきに満ちているのですね。
そして何よりも旅の開放感が好きなダ・カーポです。
今回のたびでは、珍しいことに、それぞれの会館に友人、知人が必ず訪ねてきてくれたこと。
特に広子の高校時代の同級生が多かったですね。
栃木の佐野から遠く九州まで嫁いでいたり、仕事で来ていたり、
改めて男より女の方が適応能力が高いこと、
時を場所をこだわりなく飛び越えるような順応性パワーをひしひしと感じました。
どのコンサートも皆さん暖かい拍手をいただき、よく聴き、笑っていただき、ありがとうございました。

さて、いよいよ12月26日、ダ・カーポの35周年記念シングル「青春のままに」がリリースされます。
世代を越えて、元気になってもらおうという歌で、
夢を追いかけよう!でも急がずに、走らず歩いてゆこうという青春賛歌です。
次回はこの新曲について書きます。

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フランス訪問のご報告2007

来る12月18日火曜日、第5回アニヴェルセルシリーズのお知らせです。
開場:アニヴェルセル表参道のチャペル
時間:午後6時半開場、午後7時開演
出演:フルート 榊原麻理子
    「カペラッテ」女性3声コーラスグループ
    コントラバス 溝入敬三
テーマは「聖なる楽興の時」。

クリスマスの季節に、美しいハーモニーと音楽の楽しさをお送りしたいと思います。
皆様どうぞいらして下さいね!
お待ちしています。

さて、ご報告が遅れましたが先月、フランスへ行ってまいりました。
私にとっては初めてのフランスです。
日本から約12時間かけて一路パリのシャルル・ド・ゴール空港へ。
パリへ降り立ってまず、「寒い!」
30℃の東京から一変、18℃のパリなのでした。

この旅の目的は、パリから少し南に位置するオビニェ・スール・レイヨンという村の教会で、コンサートをすることでした。

フェスティバルでワインを振舞う
パリからTGV(特急列車)に乗って1時間ほどかけてアンジェという町に行き、
そこから車で40分ほどの「オビニェ・スール・レイヨン」という村の教会の建堂式、
そして翌日の収穫祭での、2日間3回のコンサートです。
そのコンサートの模様は
ダ・カーポの「昨日、今日、明日」にたっぷり載っていますので・・・。
私たちが4日間ホテル滞在したアンジェでのことを、少しお話しようと思います。

アンジェは人口15万人の地方都市で、
古城や古い教会、石畳の中世の町並みが残る美しい町でした。
日本人がめずらしいのか、
道行く人がニコニコと「ボンジュール」と声をかけてくれます。
初めての国でホッとするのはこういう人の温かさですね。
いい町だなぁ、と滞在1日目からすっかり気に入ってしまいました。

さて、この旅の目的はなんといってもコンサートです。
クラシック音楽の本場でフルートを披露するのはプレッシャーとプライドがかかっているのです。

日本を立ってもう3日は吹いてません。
練習したくても、音を出せる場所がない!
なんとか音を出せなる場所はないかと探していると、私たちが泊まったホテルの隣には大きな緑地公園がありました。
ここなら大丈夫かも・・・と、朝フルートを持っていざ公園へ。

ロワール川の夕暮れ
入ってみると、かなり大きな公園だというのがわかりました。
小さな池がいくつかあり、花々と緑が茂り、
公園の奥の方には今は住んでいない小さな中世の館があって、
小鳥のさえずりが聞こえてくる、そこを散歩している人々。

そんな絵のような風景がありました。

ベンチに座って、少し遠慮ぎみに音を出してみると、
天然の音響効果でスーッと音が飛んでいきます。
うわー気持ちいい!
10分もしないうちに、ベビーカーを押したお母さん、小さな男の子、
フルートの音色に立ち止まって、
ただの音階練習なのに立ち止まって「ブラボー」と言ってくれる人もいたり。
それにしても、なぜかみんな私の横で柔軟体操している私の母に言ってゆくのです。(笑)

先生と間違えているのかしら?
よく田舎が本当のフランスだと聞きますが、今回の旅はまさにその経験ができたと思います。
のんびりと暖かいフランスに出会えました。
またアンジェに行く機会があったら、まっさきにあの公園に行ってみたいと思っています。

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『遠くへ行きたい』へ行ってきました2007

島原の象徴・島原城
歴史ある旅番組「遠くへ行きたい」は回を重ねて1880回。
今回の旅人は僕たちダ・カーポ、長崎県は島原半島を旅してきました。

取材したのは雲仙の地獄めぐり、温泉の炭酸水で作られる「温泉レモネード」。
日本で二番目に古いこだわりの金物屋さん。
コンセプトは「いい物、一生物」。






鹿肉をいただく・鹿牧場にて1,000頭の鹿を飼育している鹿牧場。
牛や豚肉は、結構強烈な匂いと味があることを改めて知ったほど、
鹿の肉はクセがなくて、美味しかった!
ただ、鹿肉を食べる前に、馬肉を食べないように!言われましたけど・・・。

そして島原といえば!?
歌手のダ・カーポとしては何といっても「島原の子守唄」ですよね。
あの物悲しい旋律、恐ろしげな歌詩。
僕らはてっきり伝承歌だと思っていたのですが、この歌は戦後、

作家によって作られた歌だったんですね。
作者の宮崎康平さん(『まぼろしの邪馬台国』の著者)は既に亡くなられていますが、
奥様の和子さんは大変お元気で、いろいろなお話を聞くことができました。

島原の子守唄を歌う  ♪ 早よ寝ろ泣かんでオロロンバイ
    鬼の池久助どんの連ん来らるばい ♪
早く寝ないと久助どんに連れていかれちゃうよという意味なんですが、
この人物は実は“女衒”。
広辞苑をひいてみると、“女性を遊女に売ることを業とした人”とありますが、

戦前までそんな人買いという商売があったんですね。
この忌わしくも恐ろしいゼゲンという響き、
聞いただけで思わずぞっとしてしまう感覚が僕にもあります。
団塊の世代までは、その感受性があるんじゃないでしょうか。
子供の頃、外で遊んでいて夕暮時になると人さらいが来ると本当に思ってましたからね。
遠くまで行って、辺りが暗くなって帰れなくなった子は、誰でも泣きべそをかきました。

雲仙地獄巡り今みたいに夜が明るくないし、子供ケイタイはありませんし・・・。

あの頃は夕暮れに泣いている子がたくさんいたような気がします。
話は戻りますが、その昔、
島原では貧しさから家族のために身を売る娘さんがたくさんいたんだそうです。
石炭といっしょに船底に押し込められて、東南アジアまで売られていった、
いわゆる「からゆきさん」たち。
そんな時代風景が歌に込められていたんですね。
収録の本番直前に歌の練習をしたのですが、
広子が急に泣き出してしまったのです。
本番どうしよう!と困ってしまったのですが、何とか無事収録。

画面を良く見ると、広子が一生懸命気持ちをコントロールしながら、
つとめて無表情な顔で歌っているのがわかりますよ。

湧水が流れる武家屋敷さて、前にも僕が招き猫を集めていることを書きましたが、
今回は全国的にも有名な招き猫館「しまばら水屋敷」にも行ってきました。
全国を歩いて集めた1,500点のコレクション。
これを集めたのは御主人の石川さん。
雲仙普賢岳の噴火で意気消沈していた時に、
招き猫に随分癒され、慰められたそうですが、

打撃を受けた街を活性化させようと、「招き猫祭り」まで主催しているといいます。
実は我が家のタンスの上にも、ズラーッと白だの黒だの金色だの、
右手上げや左手、両手上げや合掌しているのもいて、楽しいんですよね。
宝クジを買うと必ず金色の猫の下に置いておきます。
これまで一度も当たったことはありませんけど!

招き猫の水屋敷旅から帰って3日後に、
ナント!招き猫の発祥の地とされる世田谷の豪徳寺にひとりで行って来ました。
広々とした静かな境内でぼんやりしていると、
スラリとしたきれいな女性がお参りしたりしていて、
小さなカバンを持っているところをみると、
ひとりお寺めぐりをしているという風情なんですよね。
軽く会釈なんかされちゃって、ドキドキしたりして、
イヤーッ!久々にひとりって、いいもんだナァと思ったりしました。
あれっ! これは広子には内緒ですよ。
今度は全国の招き猫由来の地でも巡ってみようかな!
ひとりで!!


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お待たせしました!2007

home〜世界の名歌集〜『home〜世界の名歌集〜』が、とうとう10月24日にリリースされました。
コンサートの合間をぬってのレコーディングで、肉体的にも精神的にも、
かなりハードなものとなりました。

特にフランスの教会でのコンサートに精力を使いましたからね。
それを乗り切っての堂々の(?)発売です。

このアルバムは、童謡、抒情歌、フォークソングの各ファンタジーシリーズの
延長線上にあるものですが、どのアルバムも曲数が多いのが特徴。
童謡ファンタジーはなんと50曲レコーディングしました。
このアルバムは18曲入りですが、どの曲も世界の名歌だけあって、コクがあるのです。
中身が濃い歌ばかりなのですね。
今回は娘の麻理子がFluteだけでなく、ボーカルとしても参加、

これまでのダ・カーポのハーモニーに厚みが加わり、「アヴェ・マリア」や「聖夜」は神々しい(?)感じさえします。

曲目を見てもお分かりかと思いますが、世界の・・・というか、日本の名歌と言っても過言ではないくらい、
僕たち日本人に馴染みのある歌ばかりなのです。
選曲の段階で100曲から50曲、50曲から18曲と消去法で選んでゆき、
結局、残ったのは、どの歌も僕たちの好きな歌、思い出の歌、脳の中にインプットされている歌ばかりなのですね。
「花はどこへいった」や「パフ」、「ドナドナ」等は、ダ・カーポの原点とも言われる歌ですし、
「テネシー・ワルツ」は江利チエミさん、「イムジン河」はフォーク・クルセイダース、
「ダニー・ボーイ」はハリー・ベラフォンテを思い出してしまいます。

そうそう、この歌は広子がかなり原詩に忠実に作詩しています。
脳にインプットされたものは、もうしようがないですね。
消そうとしても、消えないんですから。
そんな僕たちの青春歌を娘の麻理子と歌うことが嬉しいし、
愛されるべき名歌を、親から娘へと歌いついでいるような気がするのです。

発売前からコンサートで、このアルバムナンバーを御披露していますが、
ステージが「ナンカ、エレガントになった」とか、「若がえりましたね!」とか、いろいろ言われています。
前にも照明スタッフに言われたのですが、

「麻理子にピンスポットを当てていると、光が反射して輝いて見えるんだけど、
ダ・カーポには幾ら当てても光が吸い込まれちゃうんですよね!」って、失礼ですよね。
どうせ僕たちは“歌うブラックホール”ですよ。

ダ・カーポは1973年にデビューして、今年で35周年!
それを記念してのアルバムです。
『home〜世界の名歌集〜』ぜひ聞いて下さいませ。

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ただいまー!2007

パリ リヨン駅フランスでのコンサートも無事成功をおさめ、9月7日に帰ってまいりました。
パリから特急で1時間半、
ロワール地方のアンジェ市(人口15万人)はパリとはまた違って、
中世のお城や建物がそのままの美しい町並みで、
人柄もとても温かくて、本当に居心地の良いところでした。

教会コンサートコンサートを行ったところは、アンジェ市から さらに車で40〜50分のところにある、 オビニェ・スール・レーヨン(レーヨン川のほとりという意)、のどかで美しい田舎町です。 9月初めは日中30度の暑さなのですが、 日陰に入るとひんやりと肌寒いくらいで、朝晩は14度と肌寒く、 思わずセーターを買ってしまいました。
教会コンサートコンサート会場となったサン・ドニ教会は 11世紀に建てられた古い小さな教会で、 9月1日は3年がかりの壁画修復完成記念の 「建堂式典」が執り行われ、 最後にダ・カーポが歌いました。 「シューベルトのアヴェ・マリア」では涙する人もいて、 「音楽に国境はない」ということを 身をもって体験しました。 初めてのフランス語にも挑戦して、 オリジナル曲やオビニェに古くから歌われている歌を フランス語で歌い、感動的なスタンディングオベーションを経験しました。 麻理子もフルートソロ曲を演奏し、「ブラボー!トレビアン!」の大喝采を浴び、 とてもいい経験を得ることができたと思います。 オビニエ フェスティバル翌日は年に一度の村のフェスティバル。 600人しかいないオビニェの人口が この日は近郊近在から集まった6千人の人出で賑わい、 屋敷ごとの広い中庭では自家製ワインと料理が振舞われ、 JAZZ,ROCKバンドやコーラス隊などの生演奏が繰り広げられていました。 みんなすごく上手い! 石造りの家々の通りにはたくさんの出店が並び、手作りのジャムやらチーズやら、 おしゃれなアクセサリーなどを売っていたので、 終わったらお土産に買おう!と思っていたのですが、結局のところ、 時間も心の余裕もなくて買えずじまい・・・。 教会コンサートが終わって私たちはこの日もサン・ドニ教会で2回のコンサートを開きました。 前日の厳かな「建堂式」とは打って変わって、 「ジャポネのコンサートだって」と教会の中には入りきれない立ち見客であふれ、 この日もスタンディングオベーションのアンコールとなり、 無事に成功を収めることができました。 フランスの小さな村での小さなコンサートではありましたが、 ダ・カーポの35年の中で、心に残るすばらしい経験でありました。

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フランスへ行ってきます!2007

ブリサック城からの村の雪景色暑さ寒さも彼岸までとは良く云ったもので、朝晩は少し過ごしやすくなりましたね。
さて、8月29日から10日間ほど、
フランスはアンジェの「オビニエ・スール・レーヨン」へ行ってきます。
人口600人の小さな村の教会で
「3人になったダ・カーポ」(ダ・カーポwithまりこ)でライヴをしてきます。
おととしの冬、初めて訪れた時、教会の壁画の修復作業している最中で、
完成したら、
その記念式典で歌う約束をしていたのです。
どんな壁画が蘇るのか?今からとても楽しみですし、
そんな神聖な式典に立ち会えることを、本当に嬉しく光栄に思っています。
厳粛で神聖な教会に広子の声や麻理子のFluteが響き渡ったらいいだろうナァ!
そして、教会の建物自体が持つ響きと、
ダ・カーポの音楽が響き合うことが大切だと思います。
それは音楽的にだけではなく、人々の日々の祈りとも響き合うことになるのでしょう。
そうなったら、コンサートも成功と言えるのではないでしょうか。

モンパルナス駅よりTGVにてアンジェへ出発パリのモンパルナス駅から
TGV(フランスの新幹線)で南西へ1時間半、
ロアール川沿いの小さな村は、あの貴腐(キフ)ワイン(乾しブドウのようになった
糖度の高い実で作った甘口のワイン)で有名なところです。
ブドウ畑が一面に広がるそれは美しい村で前回は冬に行ったものですから、
見渡す限りの雪景色(雪は珍しいそうですが・・・)で、
村の子供達が雪遊びをしている光景は、まるで絵本を見ているようでした。
今の季節はかなり暑いようですが、湿気が少なく、
日陰に入るとひんやり涼しいんだそうです。

サン・ドニ教会にて ラミ市長さんと教会の壁画修復実は渡仏する直前まで
「home〜世界の名歌集〜」のレコーディングをしておりまして、
ちょっとバテぎみ・・・。
でも、やっと18曲中の半分が録り上がりました。

ちょっと(かなり?)心配していた麻理子のヴォーカルも無事録り終り、ひと安心。
「初々しさが、家族で音楽をしてるっていう感じが良く出てるんじゃない?」という声も。

あとの半分の曲は帰国後ということになります。
どうぞ皆様、御期待のほどを。
何しろ元気で行って来ます。
そして、もっと元気になって帰って来ますね!
皆さんへのお土産は“話”だけになってしまいますが、いろいろご報告します。
それでは行って来まーす!!

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レコーディングで大忙し!2007

この夏は「世界の名歌」のレコーディングで大忙しでした。
今回のCDはフルートと、コーラスも担当しています。
全18曲は様々な編成でのレコーディングとなりました。

オーケストラ、弦カルテット、木管4重奏。アコーディオン、ギターやパーカッションなど。
オケ録りはなんと1日9曲のペースで2日間で録り終えるというスケジュール。
フルートではほぼ全曲参加していたので、朝から夜中までスタジオに缶詰状態でありました。
それは私にとって本当に刺激的な2日間でした。
クラシックからポップスまで、一流のアーティストの皆さんと少しの間でしたが共演させていただけたことは、
とても大きな経験になったと思います。

肝心な歌の方も、ディレクターの熊田さんの熱のこもったご指導のおかげで、
ダ・カーポの35年のハーモニーの中にメンバー入りできた!?と思っております。

どうやら声質は母に似ているんだとか。
ぜひぜひ聞いて下さいませ!

さて、私のソロコンサート第4回アニヴェルセルコンサートが近づいてまいりました。
このコンサートには毎回テーマがありますが、今回は「9月の思い出」です。
夏から秋へと移り変わる微妙な季節をイメージした選曲と、
そしてフランスへ行ってきた(両親と一緒にフランスでコンサートをしてきます)お話しなども織り交ぜて、
今回も盛りだくさんのプログラムでお送りします。
9月というのは、日差しが日に日に秋らしくなり、盛大だったセミの声も聞こえなくなって、
ああ夏が終わってしまったんだなぁと少しさびしい気分になりますが、その寂しさも私は嫌いではありません。
「芸術の秋」の到来ですから!
みなさんの9月の思い出って何ですか?

そして今回は弦楽カルテット「ゴールドカルテット」の皆さんをお迎えします。
先日ゴールドカルテットの皆さんとの初リハーサルがありました。
日ごろ弦楽器とのアンサンブルはなかなか機会がないもので、わくわくすると同時に少々不安があったのですが・・・
フルートと弦楽器との合奏はなんとも華やかでゴージャス!
弦楽カルテットは第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの4人。

このクラシカルで重厚な弦楽器の響きにフルートが加わると、パッと明るい性格のサウンドになるんですねえ。
アンサンブルの楽しさを皆さんにも味わっていただけると幸いです。
皆様ぜひお越しください!

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今週のダ・カーポ 72007

暑中お見舞い申し上げます。
夏、真っ盛りですね。
自宅にいても、街路樹から、すざまじいほどのセミの鳴き声がして、ますますこの夏を暑くしてくれます。
このところセミの異常繁殖が続いているとのこと、昨日は夜中の1時にひぐらしが鳴いておりました。

カナカナカナ・・・・・って。

さて、この酷暑の中、ダ・カーポの歌で涼しくなりませんか?
なんて、自分で言う歌手も珍しいんですが・・・、
清々しい風に吹かれてみませんか?
皆さんを高原のさわやかさの中にお誘いしてしまう!というコンサートがあります。
地元、保土ヶ谷公会堂でのコンサート。
(詳細は別記を参照してください)
青春時代から結婚後の数年間、保土ヶ谷に長い間住んでいましたし、この地でダ・カーポは誕生しましたから、

まさに保土ヶ谷はダ・カーポの故郷です。
当日は横浜の歌もたくさん歌いますが、ダ・カーポが生まれた街「西谷」を歌った『15秒の風景』ももちろんやります!
この歌なんか涙でしょうね。
ホントに!
当日歌うことで、あの甘くて、しょっぱくて、すっぱくて苦かった青春時代を
まざまざと思い起こさせてくれるだろうと思います。

レコーディング中に レコーディング風景
このコンサートは精神障害者のためのチャリティーコンサートになっています。 このストレス社会の中で、 昨日までの健常者が今日は障害者になりうるという時代です。 皆さんの心の中に、清々しい風と一輪の花が咲く〜 そんなコンサートにしたいと思います。 ぜひ皆様、お出かけくださいね。 さて、只今、ダ・カーポは3人になっております。 3人になったダ・カーポとしてのアルバムのレコーディング真っ最中です。 タイトルは 『ダ・カーポ/home〜世界の名歌集〜」。 世界の名歌を18曲(予定) 歌おうということで、 「夜も寝ないで昼寝して」 (古いネ、ホントに・・・)がんばってます。 今回は麻理子がFluteだけではなく、 ヴォーカルとしても参加。 本人いわく、Fluteより10倍疲れるとか! 夜中に家に辿り着くや否や、 シャワーを浴びてバタンキュー! ですから。 それにしてもスタジオのブースの中は私語が飛び交い、うるさいのなんの! (特に広子が・・・) まるで家のリビングルームをそのまま持ってきたみたいで、 ディレクターの熊田さんやエンジニアの時枝さんたちに大変ご迷惑をかけているのです。 ブースの中はピアノとソファ、テーブルが置いてあって、アットホームなフンイキ。 とてもリラックスしながら、時には緊張しながらレコーディングは進んでおります。 「ドナ・ドナ」、「エーデルワイス」、「アメイジング・グレイス」などなど、名曲はいつ聞いても古くない! まことにと恐れ入るほどの、見事な曲ばかりです。 レコーディング・スタジオにて 自然淘汰されて残った歌、時間が作り上げた歌たちなのです。 発売は10月24日。 御期待のほどを!! またレコーディングの途中経過を御報告いたします。

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今週のダ・カーポ 62007

先日、娘の麻理子が家に帰ってくるなり、
「今日、渋谷で『地球(テラ)へ・・・』聞いたヨ! あれは確かにダ・カーポの声だった!」と言うのです。
渋谷の街を歩いていたら
  ♪〜 Coming home to terra・・・
     美しいその名はTerra terra terra 〜♪
のフレーズが耳に飛び込んできたのだそうです。
ふむふむダ・カーポの声があの街の雑踏の中で、目立ってたってか?
その上、親の声を聞き分けるなんて、なかなか感心な娘じゃわいと、なんかとても嬉しくなっちゃったのでした。

「地球(テラ)へ・・・」実は、'80年に公開された竹宮恵子原作の劇場アニメ映画「地球(テラ)へ・・・」は映画とともに、
ダ・カーポのテーマソングもヒットしたのです。
ダ・カーポがアニメソングを歌うきっかけともなった作品で、当時のアニメブームにのって盛り上がりましたヨー!
イベント会場は「地球(テラ)へ・・・」ファンでいっぱい!
私たちも銀色の衣装(確か、つなぎのスーツ)に銀色のブーツをはいて、
アップテンポの8ビートにのせて、飛んで跳ねて歌ってました。
今も歌えるかな?
どうでしょうね?

さて、只今、TBSテレビでリメイクされた「地球(テラ)へ・・・」が
放映されているのを知っていますか?
若者たちに混じって、
当時の「地球(テラ)へ・・・」ファンも番組を楽しみにしているそうですよ。
というわけで、
オリジナル音源を聞きたいという方々に2枚組みのアルバムがリリースされました。
ダ・カーポオリジナルアルバム『宇宙船地球号・・・地球(テラ)へによせて』と、
劇場用のBGM、オーケストラによる交響組曲と、かなりの豪華版です。

私たちもレコード盤がCD化されたことが嬉しいし、また新たに日の目を見ることも多くなると思います。
その発端が“渋谷「地球(テラ)へ・・・」事件”なのではと思っております。

さて、テレビ出演のお知らせです。
8月12日20:00〜22:00(NHK−BS2、ハイビジョン)オンエア予定の「フォークソング大全集」に出ますよ。
出演者は総勢20組。
2時間のスペシャル番組ですが、リハーサルも本番も、たっぷりやりましたから、見ごたえありますよ!
でも少々疲れました。
司会の南こうせつさんはしゃぺって歌って、出演者に気を使って・・・ですから、大変だったと御推察申し上げます。

でも、体力ありますね。
見習わなくてはと、気が引き締まる思いでした。
加山雄三さんは、今も変わらず若大将ですし、山本潤子さんはますます艶のある声になっているし、
トワエモアのおふたりは今も爽やかですし、何よりもどの曲も名曲ばかりで改めて感動してしまいました。
出演者自ら青春時代に帰ってました。
それにしても、あの頃の歌はロマンチックでしたね。
シンプルで気持ち良く歌えて、歌にとても力があったような気がします。
皆さんも、ぜひ見てくださいね。

さて、さて、ダ・カーポは只今レコーディングの準備で大忙しです。
7月の下旬から1ヶ月間、レコーディングに集中します。
今回は世界の名歌に挑戦です。
麻理子もFluteと歌で加わります。
詳しいことはまた改めて書きますね。
皆様、天候不順な折、お体気をつけてくださいませ。

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今週のダ・カーポ 52007

「日本の歌ベスト30」皆さん、お元気ですか?
ダ・カーポ最新ニュースです。
6月20日 アルバムCD「日本の歌ベスト30」
(コロムビアミュージックエンタテインメント)がリリースされます。
先頃、文化庁が次世代の子供たちに伝えたい歌を一般公募して、
「親子で歌いつごう日本の歌百選」として発表しました。

なんと!ダ・カーポは既に、そのうちの60曲以上をレコーディングしていましたので、
改めて編集したという訳です。
100曲のうち、そのほとんどが童謡や抒情歌ですが、ボーナストラックとして、
「宗谷岬」、「野に咲く花のように」も入っていますよ。
ちなみに「夏の思い出」、「この道」、「朧月夜」、「月の砂漠」と、ざっと代表曲を挙げてみても
イヤー!名曲ばかりですね。
共通しているのは、どの曲も“歌いやすい”という特徴があるようです。
歌の楽しみ方は人それぞれですが、歌は歌うことで、より自分のものにできるのでしょうね。

子供たちに伝えてゆこう!という意味では、歌と地球環境は全く同じことだと思います。
地球温暖化も、もうここまでくると、これは本当にまずいゾー!
何とかしなければという気持ちになります。
去年の夏に、“水の歌”を作るために富士山系の湧水の地、柿田川に行ってきましたが、
その流れを見ていると、心まで浄化されるようで、とても感動しました。
前にも書きましたが、水は地球の生きとし生けるものの、生命の源であると同時に、地球環境の源でもあるんですね。
水が美しければ、川も海も森も山も、生命あるもの全てが、豊かに生き生きとしていられるわけです。
富士山に降った雨が地下に滲み込み、濾過され、100年後に地表に湧き出るのですが、

ということは僕たちは100年前の水を飲んでいるわけです。
今、水を汚したら、100年後の僕たちの子孫を困らせることになるんですね。
(ちなみに“水の歌”は只今コンサートで展開中です。)
日本の歌、特に童謡や抒情歌は、豊かな自然と四季を歌った歌がとても多いのですが、
歌われている情景のような地球を早く取り戻さなければと思います。
そして子供たちに“美しい地球”(安部総理みたい)を譲り渡してゆきたいものです。

話は変わりますが、この頃CMで合唱曲が多く使われていることにお気付きですか?

童謡や抒情歌など、美しい声でマジメにハモる!
そんな歌を聞いていると何とも清々しい気持ちになるんですよね。
人の声を尊重しながら(僕はなんか広子を尊重し過ぎですかね?)自分の歌に責任を持つという精神が
合唱には必要なわけですが、これって今の世の中に一番欠けているところだと思いませんか?

さて、CMといえば「花王のエコナ」のニューヴァージョンがお中元の時期に流れます。
12弦のギターをフューチャーした爽やかサウンドです。
近々では6月25日にTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」に生出演します。
作詩プロジェクトの今回のテーマは“記念日”。

今、グランプリ作品に曲を付けている時です。
今回もいい詩だけに悩んでいます! 苦しんでます! でもガンバッテます!
どんな名曲(?)が生まれるか、どうぞ番組を聞いて下さいませ。

何しろ今年はデビュー35周年目に突入の年ですから、8月10日のデビュー記念日に向けて、
ますます元気なダ・カーポです。
それでは皆様!
もう梅雨入りの季節ですから、体調管理など気を付けて下さいネ。

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今週のダ・カーポ 42007

梅雨入り前の新緑の季節。
花もいいですが、若葉の輝きも、すがすがしいものですね。
皆様お元気ですか?

さて、名古屋のテレピアホールのコンサートも近づいてきました。
このコンサートは団塊の世代を中心としたステージになりますが、もちろん若い世代も大歓迎!です。
ダ・カーポはこの世代のしっぽの方ですが、同世代の方々に、これまで支えられて来たといっても過言ではありません。
人口が一番多い世代が定年を迎えた2007年。
それを実感するのは、町を歩いていて同世代の御夫婦の姿を実によく見かけることです。
子供も巣立ち、これからふたりの生活が始まるんだという“新しい出発”のいそいそとした雰囲気が伝わってきます。
奥さんの方はとても幸せそうですが、ご主人の方はどこか戸惑いがち?
でも妻の事を知ろうと、ガンバッテいるように見えます。
ダ・カーポのコンサートにもそんな御夫婦が目立って多くなりました。

そう!何ごとも事の始めは相手を知ることからです。
ご主人が現役中は、夫婦のコミュニケーションも満足にとれなかったでしょうから・・・。
久しぶりに妻の顔をよく見たら「こんな顔をしてたっけ?」なんてこともあるみたいですね。
24時間一緒にいるダ・カーポでさえ、彼は私のヘアスタイルの変化などまったく気がつきませんから!
「我が妻はダ・カーポなんぞという歌手が好きだったのか。」
「エー!コンサートにも行くってか?」
そういえば奥さんの後でキョトンとしている御主人を良く見かけます。
「私たちも今日からベストパートナーになります!」
(ちなみにベストパートナーはダ・カーポの新曲)と言いおいてゆく方もいらして、

嬉しいやら照れ臭いやらです。
でもひとりで生きるより、ふたりの方がいいに決まってます。
二人のほうがもっとがんばれるというものです。
この頃、そんな風に思うようになりました。

テレピアホールのコンサートタイトルは「ALWAYS〜あの頃のままに〜」です。
思い出が力をくれること、元気をくれることもあります。
自分たちが歩いてきた道を振り返ることで、これからの道が見えてくることもあるでしょう。
皆様!ぜひコンサートに足をお運び下さいね。

テレピアホールでお会いしましょう。

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今週のダ・カーポ 32007

すずかけの木(植野小学校)まもなく、第7回佐野文化会館でのダ・カーポコンサート。

今年も新しい構成でお送りします。
そのコーナーの一つとして、
今回はナント私が卒業した小、中、高校の皆さんが合唱で参加してくれます。
今年初め、
新たな「佐野市歌」(松島賢一作詞、榊原広子補作詞、榊原政敏作曲)を発表したので、
一緒に歌おうという企画です。
本番に向けて、リハーサルのためにそれぞれの母校へ行ってきました。
 
佐野市立植野小学校まずは、植野小学校。

学校のシンボル「すずかけの木」は
およそ樹齢百年になるといいます。
広い校庭の真ん中に大きくそびえ立ち、
運動会や色々な行事を見守っていてくれた
「すずかけの木」。
今も天高く、梢に若葉を揺らし
て私達をやさしく出迎えてくれました。
音楽室の窓からは、真っ白な男体山がくっきりと見えて、
少し緊張した面持ちで練習の成果を精一杯聴かせてくれた子供たち。

子供たちの歌声はいつも私達を初心に帰らせてくれます。

佐野市立西中学校そして西中学校。
大名行列が江戸から日光東照宮へと参拝したという
例幣使(れいへいし)街道は、
私が通学していたころの面影そのままにありました。
その古い街道沿いにある西中におじゃますると、
校内にダ・カーポの歌が流れているではありませんか!
校長先生たちに暖かく出迎えていただき、

合唱が今も盛んという校風をお聞きしました。
その昔、私が合唱クラブにいたころ、コンクールで
関東甲信越地区で優勝し、全国大会に出場したこともあるのです。
今回のコンサートに集まってくれた後輩たち。
はつらつとした歌声は頼もしい限りです。
 
佐野女子高等学校佐野女子高は今年100周年を迎えます。
イーゼル髭の初代校長からずらりと歴代校長の
写真が並んで、明治時代の制服は奥ゆかしい袴姿、

重みある歴史を感じさせます。
今の制服は三代目。
在学中と同じままです。
音楽室のある校舎は当時のままで、
合唱クラブの皆さんが準備して待っていてくれました。
音楽室に入ったとたん、タイムスリップしたようでした。
そうそう、コンクールに出場したメンデルスゾーンの
「ひばり」三重唱、私はアルトだったっけ・・・。
全校生徒のスカート丈が膝下に守られているのも、

なんともうれしかったですね。
合唱部の皆さんの実力はすばらしく、「佐野市歌」三部合唱のハーモニーの美しさには心から感激しました。
 
いよいよ12日本番、故郷佐野に響く美しいハーモニーを是非聴きに来てくださいね!

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今週のダ・カーポ 22007

函館港ダ・カーポの「遠くへ行きたい」は、異国情緒あふれる港町、函館の旅。
日本テレビ系、5月6日(日)朝7:30オンエアです。

春まだ浅い函館は最低気温が−1℃。最高が6℃という、寒い毎日でありました。
5月6日(日)のオンエアということで、
本当はもっと春らしい服装にしたかったのですが、
ふたりともダウンジャケットを着てのロケでした。

それにしても函館の夜景は美しかったです。

100万ドルの世界三大夜景は、香港、ナポリ、そして函館と言われていますが、
中でも1番は函館ですね。(他は行ったことありませんけど)

地元の方に聞いた話ですが、函館の夜景の美しい理由は3つあるそうです。
第一に、町の両側が海だということ。
真っ暗な海と陸地の灯りとのコントラストがはっきりしているために、美しくも際立つんだそうです。

ロシア正教会第二に、地形的にくびれた半島の部分から扇形に広がっているため、
よりゴージャスに見えるとのこと。

第三に、夜景は函館山の方向から町を見下ろすわけですが、
町から山は南に位置していて必然的に家々の窓は南向きが多いので、
光の数量が増えるということ。そのせいでしょうか。
夕暮れ時に町に灯りがともり始めた時は、
函館の人たちが光の演出で僕たちを迎えてくれているような気がしました。
少しずつ灯りが増えるたび、町は生きている!
人々が生きているという実感がして、感動しました。

撮影中今回もクルーはダ・カーポを入れて
総勢7人。
ディレクターの大貫さん(旅の楽しさをダ・カーポに教えてくれた人)
ADの田中さん(巨人の定岡に似ているハンサムボーイ)、
カメラの森屋さん(トライアスロン選手のような肉体の持ち主)
カメラ助手のワッキーこと脇屋さん(納豆好きの大阪人)、
音声の中山さん(屋外とは思えないほど美しく歌録りをする人)。
大貫さんとダ・カーポを除いてみんな若者!

さて、なんてったって旅の楽しみは、仕事が終わってからの“メシ”!

ロケが終わって宿でひとっ風呂浴びて(スタッフはそんな時間ありません。キビシイ!)町へくり出します。
今日はどこへ行こうか?

今日は函館駅近くの大門横町。
この頃流行の映画のセットみたいの作りの小さな食べ物屋が軒を連ねています。
ここではラーメンからフランス料理まで、あらゆるものが食べられるんですね。
今回は郷土料理屋さんで、イカの刺身をいっちゃいました。
なんていっても函館の象徴はイカ!イカなんですね。

立待岬テーブルに出てきたイカは今の今まで泳いでいたようなイカ君!
透き通っていて、口に入れるとポキポキするほど新鮮な食感。
だからと言ってかたくない。
「イカはわさびじゃなくて、生姜で食べなくちゃネ」
とかなんとか言ってる大貫さんのうんちくを誰も聞いていなかったりして、
皆ひたすらポキポキ食べていたのでした。

途中で斜め向かいの洋食屋さんにイカグラタンを注文。
なんと出前もありなんですね。

広子が「出前料ってとられるの?」と
誰もが何となく言えなかったことを普通に聞いてくれた。
ちなみに出前を頼んでも、料金は同じということでした。
郷土料理屋にいながら、横町にあるものは何でも食べられるのは嬉しいものですよ。
そんな幸せな函館の夜はとっぷりと更けてゆくのでした。

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お楽しみに!2007

4月5日のアニヴェルセルコンサート、今回もたくさんのお客様においでいただきました。
本当にありがとうございました。
画家のシャガールをテーマにしたコンサートで、シャガールの辿った生涯の中から、

ロシア、フランス、アメリカ、そして再びフランスと、音楽で綴ったコンサートとなりました。
フルートとマリンバのコラボレーション、いかがだったでしょうか。
ゲストの池上英樹さんのマリンバは、チャペルの空間によく溶け合ったとても深い音色で、魅了してくださいました。
そして、このコンサートでは毎回テーマに沿った詩を朗読しているのですが、
今回はなんと、父が書いた詩を朗読しました。
「シャガールの絵の前で」という詩です。
父もシャガールの絵が好きで、
思い返すと私が小さいころから我が家の廊下やリビング、あちこちに額に入ったシャガールの絵が飾られていました。
そんなシャガール好きな父の詩を、池上さんのマリンバ演奏、プーランクの「即興曲」に乗せて読んでみると、

シャガールの絵の中に入り込んでしまったような、不思議な感覚になりました。
音楽、絵画、そして言葉の力を、感じたのでした。

次回は、9月19日、弦のカルテットをお迎えしてお送りします。
どうぞお楽しみに!

そして、もうひとつ私にとって初めての経験となった静岡のマイホームセンターのCM撮影。
父と母とともに、静岡で撮影してきました。
CM撮影は静岡のモデルルームで行われました。
こんな家に住んでみたいなぁ、と思わず憧れる一軒家でした。少しだけ撮影こぼれ話を。

日当たりの良いリビングルームにてティータイム。テーブルの上には紅茶にケーキです。
ケーキ・・・これがおいしそうなチーズタルトなんですよ。
SBSマイホームセンターCF撮影中
静岡で有名なケーキ屋さんのだとか。
ゴクリ。
食べたいなぁ。
そこへ監督さんが、食べかけの方がリアルだということで
「どなたか少し食べてください」と。
勢いよく「はい!私が食べます!!」と手を上げましたが、

フォークを持ったところでフルートを吹くことを思い出し、
泣く泣くその手を引っ込めざるを得ませんでした。
ゴクリ。
口の中に食べカスがあっては吹けない管楽器奏者の辛いところです。
そんな中、母がすかさず「じゃあ私がいただきま〜す♪」
静岡の皆さん、CMをご覧になって、
ひとつだけ食べかけのケーキが映ったら
そんないきさつを思い出してみてください。
(私は終わってから、父のぶんもペロリといただきました!)

それにしても、現場のスタッフの方々の、プロの仕事ぶりにはびっくりでした。
太陽の光の射し具合や風の吹き方・・・細かいところまでちゃんと担当のスタッフさんがいるんですね。
それぞれの役割にいっさいの妥協ナシ。
といった雰囲気で、たった15秒、30秒のCMなのに、こんな苦労の舞台裏があるのか、とため息が出ました。
放映がとても楽しみです!

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今週のダ・カーポ 12007

SBSマイホームセンターCF撮影中先日「SBSマイホームセンター」のCF撮りをしてきました。
静岡放送グループのハウジングセンターで、
県内各地に住宅展示場を持つ最大大手の会社であり、
敷地面積では日本一を誇っているのです。
ダ・カーポは娘の麻理子(フルーティスト)とともに、
この度、イメージキャラクターに起用されたという訳です。
「マイホームセンター」のCMソングは静岡県人なら
知らない者はいないというほどで、
その認知度は驚くべきものです。
静岡県人の友人・知人を見つけては、
「マイホームセンターの歌、知ってる?」と聞くやいなや、
♪マイホーム、マイホーム〜 と歌ってくれちゃうのです。
コロムビアレコードのダ・カーポ担当の宣伝マンも知ってましたし、
タレントの勝又州和さんも何かのインタビューで、
静岡の歌といえばこの歌だとおっしゃっていたそうです。

SBSマイホームセンターCF撮影中撮影はホームセンターの、あるモデルハウスの一室で行われました。
窓から射し込む朝の光の中で、3人がソファーに座って、
この歌を歌っているという設定です。
それにしても、CFの撮影は時間がかかるものだと改めて思いました。
15秒と30秒ヴァージョンを撮るのに、
朝9時から夕方5時までたっぷり8時間かかりました。
小説もそうですが、
短いほど中身の濃いもの、凝縮された、インパクトのあるものにしなければならないわけで、
選りすぐりのカットが必要となるのです。
僕がニッコリ笑うアップのカットだけで“テイク12”までいきましたからね。
自慢じゃないけど!
「自然にお願いします!」と言われれば言われるほど不自然になっちゃうんですよね。
口元は一生懸命ニッコリしていても、きっと目が笑ってなかったんでしょうね。
そこへいくと、広子も麻理子もなんなくこなしていましたからね。
女性軍オソルベシ!

吊るされたカメラ撮影も中盤に入った頃、ふとあることに気が付きました。

目の前のカメラが微妙に、ゆらゆら揺れているのです。
鉄パイプに吊るされたカメラは、
上下から太いゴムで引っ張られている状態で、常時、静かに不規則に揺れているのです。
人間の目で見る映像に、より近くしたいということなのだそうですが、
こんな撮影の仕方は僕たちも初めてのことでした。
より自然な映像を、とディレクターさんはこだわってくれましたが、
そんな風にダ・カーポのイメージを捉えてくれたことが嬉しくもありました。
そういえば、僕たちの目は何かを見ている時、いつも揺れているのかもしれませんよね。
首が動いていたり、かすかに目線をはずしたり、まばたきしたり、

実に複雑な動きをしていることに改めて気づかされたという訳です。
我が家のTVがデジタルになった時、こんなにはっきりモノが見えていいのかって、
甚だ違和感を覚えたものです。

SBSマイホームセンター情報誌「LiveLife」撮影中そういえばデジタルは画像に揺れがありませんよね。
それにこんな風に見えるはずがないのに見えてしまうということは、
映っていない部分を、人が想像する余地を
なくしてしまっていると言えるのかもしれません。
でも一番怖いのは、毛穴まで映るというクリアさ。

これは出演者としてはメチャクチャ恐怖です!
と広子が言っておりました。
それに、視聴者にとっても、
見たくないものまで見えてしまうというのも、迷惑な話ですよね。
今回のCFはやわらかで、人に優しい映像になっていること請け合いです。

放映は5月からです。
SBS(静岡放送)の電波が届かない地域では
見ることは出来ませんが、露出度はハンパじゃありませんから、静岡にお出での際にはSBSをご覧くださいませ。


さて、4月の初めに旅番組の「遠くへ行きたい」のロケで函館に行ってきました。
(O.Aは5月6日予定)
桜の開花は4月下旬から5月の連休あたりという、まだ春浅い函館でした。
次回はロケのウラ話など交えて御報告したいと思います。

横浜コンサート2007

サイン会恒例の横浜でのコンサート、暖かくて穏やかな天気の3月3日に、今年も無事に終えることが出来ました。
たくさんのお客様にご来場いただきまして、本当にありがとうございました。
今年のコンサートは、ダ・カーポのデビュー35周年記念、そして横浜で20回目、
さらには一昨年亡くなった事務所の前社長榊原宗康の命日ということもあり、ダ・カーポにとってはいつも以上に、とても思い入れの強いものとなりました。
その思いが伝わったのか、早い時間から会場に駆けつけてくださったお客様でロビーは一杯に。
コンサートは5分押しで開始。

今回はフルートの榊原麻理子嬢もダ・カーポと並んで前に立ち、
3人のダ・カーポとしてコンサートを進めました。
内容としては、
「かけがいのない地球」、「水」や「家族」など、自分たちの身近にある大切なものに
改めて気づいて欲しいというテーマを基に構成。
言葉でいうと堅苦しくなってしまいますが、
ダ・カーポの歌やトークから何かを感じてくださった方も多かったようです。
そして、この関内ホールのコンサートには、
何年も続けて見に来てくださっているファンの皆さんが多いこともあって、
『会場が一体になっていたので、見ていてとても暖かい気持ちになれました』
という感想もとても多く聞かれました。

打ち上げ 終演後には毎年のことながら握手会の長い列が・・・。
皆さん、笑顔で口々にコンサートの感想などお話いただき、
短い時間でもダ・カーポと直接お話出来ることを
楽しみにしていただいているのが良く分かりました。
いつも長い時間お待たせすることになってしまい申し訳なく思っていますが、
文句を言うこともなく和やかに並んでくださるダ・カーポファンの皆様に
感謝しています。

打ち上げ 打ち上げは、中華街のいつものお店で。
昔からお世話になっている方々に、
コロムビアの皆さん、
バンドメンバーとスタッフの皆さんなど
総勢40名もの方々がお集まりくださいました。
中華街に近づくと、爆竹の音が聞こえ、たくさんの人で溢れているのが見えました。
この日は偶然にも旧正月のお祝いだそうで

(本当の旧正月はもう少し前なのですが、
週末に合わせてということで偶然にもこの日になったそうです)、
それを見に来ているお客さんで混雑してるとのことでした。
お店の人が「獅子舞を呼びましょうか?」と言うので、お願いして待っていると、
私たちのいる2階にまで獅子舞が上がってきました。
ダ・カーポを待ってくださっていた方々も、これには大喜び。


招き猫獅子舞にご祝儀を渡すと悪いところを噛んで治してくれるとのことで、
みんなでご祝儀を渡して盛り上がり、獅子舞が退場して、

その熱気も冷めないうちにダ・カーポの登場で、さらに大盛り上がりでした。

今年は色々な意味で節目となるコンサートでしたが、
これからも回を重ねていけるよう頑張っていきたいと思います。
まずはまた来年、是非、皆さん『ダ・カーポ春風コンサート』に来てくださいね!!

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節目を迎える年2007

皆様、お元気ですか?
早いものでもう2月ですね。
今年のダ・カーポはいろいろな節目を迎える年で、やはり忙しくなりそうです。

「神奈リハ ありがとうコンサート」今回で8回目を迎える!
広子が'96年に変形性股関節症でお世話になった神奈川リハビリテーション病院(神奈リハ)で、
1月24日に「ありがとうコンサート」を開きました。
感謝の気持ちを届けようと続けてきたコンサートも、今回で8回目!

いつもの会場は、車イスや杖をついた入院患者さんで埋めつくされ、
「具合の悪くなった方は遠慮なく手を上げて下さい、白衣の天使が待機してますから」
そんな前説からスタート!
娘の麻理子もフルートで参加し、1時間弱のステージでしたが、最初から涙をこぼす方がたくさんいらっしゃいました。
それも突然、堰を切ったように号泣されるので、広子にも移ってしまって(いつものことですが・・・)、
満足に歌えなくなる場面もあったりしました。
「夏の思い出」の“はるかな尾瀬 遠い空〜”
「花の街」の“春よ春よとかけていったよ〜”
そんなフレーズが心を開放させてくれるのでしょう。

入院されている方々にとって、歌は心を自由にさせてくれるものだと改めて認識しました。
入院中のベッドで作った「いいことだけ考えよう」はまさに“神奈リハ”から生まれた歌。
人生にハードルはつきものですが、困難に見舞われ、大きな選択を迫られた時、
人はどうしても悪いことばかり考えてしまう。
そんな土壇場には、いいことだけ考えて前に進むしかない。
全てを信じて運命に身をまかせることが必要な時もあるという歌なのですが、
世の中で一番この歌を共感できる場所は“ここだ!”という感じでした。
年に1度の「ありがとうコンサート」のステージは、ダ・カーポにとっても、歌の持つ力と、
普通に生活できる幸せを再確認する、いわば「初心に帰る場所」でもあります。

このコンサートを毎年続けられるのもコンサートを準備、サポートしてくれる病院側の皆さんと、
ダ・カーポのコンサートスタッフであるふぉるく(音響会社)のアキラさん(宮下章氏)たちの協力によるものです。
ありがとう!そしてお疲れさまでした。

TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」作詩プロジェクト 20回目を迎える!
2月13日はTBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」作詩プロジェクトの本番!
もちろん生放送です!
今回はリスナーからの詩は募集せず、敗者復活戦です。
これまで19回の作品数は膨大なもの。

毎回、グランプリ曲、佳作の他に紙一重で落選?した作品も大切に保管してありますので、
その中からの選定作業はいつもより大変でした。
早いものでこのコーナーも、20回目を迎えました。
20回ですよ!
毎回楽しみながらやっているとはいえ、その作業は、作詩者の方のためにもいい曲を書かなくては!
というプレッシャーも含めて、やはりいろいろ苦労はありました。
でも番組で歌を発表する時のなんともいえない“緊張感”“達成感”は、
このプロジェクトに力を注げるからこその“幸せ感”だと思います。
今回はコンサートのレギュラーメンバーであるギターの大平さんも参加。

にぎやかに張り切ってまいりたいと思います。
どうぞお楽しみに!

恒例のダ・カーポよこはまコンサート 20回目を迎える!
20回といえば、3月3日のダ・カーポ横浜コンサート(関内ホール)も今年で20回目を迎えます。
3月3日は、おととし急死した兄(宗康)の命日。
去年から開催日を12月から3月に移し、「春風コンサート」と銘打っています。
今回も16時開演。
コンサートのあとは横浜を楽しんでください。

中華街あいてます!
山手のレストランでフランス料理もいいですね!
港界隈をそぞろ歩くのも結構ですね!
時期的に寒いかもしれませんが、その分、港の灯りがきれいだと思いますよ。
ところで、いつも言っていますが、開演は6時半じゃありませんよ!
その時間じゃ終わっちゃってますから!
何度言っても終わってから来る人がいるんですよね。
PM4:00ですからね。
お待ちしてます!

今年はデビューして35年。
横浜コンサートが20回!
ゆうゆうワイド作詩プロジェクトが20回!と、何かとダ・カーポにとって節目の年。
ガンバルぞー!
皆様よろしくお願いします。
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